2026年3月

3月31日(火)
先週どこかで失くしてしまった小さな物の遺失届に駅前の交番へ。届けるつもりはなかったのだけれど、保険がかかっていて、それに対応するのに必要な手順だった。小さな交番にお巡りさんと客?が3人ずつでぎゅう詰め。


3月30日(月)
最近の私の静かに沈み込んでいるような日々と比べると、あまりに多くのことがあった一日で、書き止めきれない。午後は娘と日本橋で落ち合い、一緒に帰ってきて、たくさん話し、苦手な電気掃除機がけもしてもらう。


3月29日(日)
村上吉男さんの訃報に年がほんの1歳違いだったのを知る。私の定年間近に、どういう言葉でだったか、この先何か職につきたいかという意味のことを聞かれて、いいえ、と答えると、本当に嬉しそうだったのを思い出す。


3月28日(土)
ほぼ3カ月ぶりの美容院。100日近く経つと伸びに伸びていて、これ以上は待てない。経費的にもちょうどいい感じ。もう30年以上お願いしていて、以前よく話に聞いていた小学生のお嬢ちゃんが今は2歳の赤ちゃんのママ。


3月27日(金)
何を見たのが最初だったのか、三井昌志という人の写真に見る強烈な色彩に私の憧れのアジアがあった。tabisora というサイトでインドやミャンマーの人たちが纏う日々の衣服の美しさに見とれて、一日が過ぎてしまった。


3月26日(木)
リチャード・ブローティガンの短編を翻訳塾での課題にして、その感性に改めて魅力を感じる。それにつけても、この作家を日本語で紹介した和子ちゃん、施設に電話して話して以来、あなたと連絡が取れずにいて久しい。


3月25日(水)
久しぶりの雨が咲きはじめた桜を濡らす。アボカドと葱を買って帰る。薄い赤身の牛肉をバターで焼き、熱いうちにパリパリのレタスで巻く。冷酒、と思うけれど、起きていられなくなるのでノンアルコールのビール。


3月24日(火)
この「98字で書くこと練習」帳を私はだれに読んでもらいたいと思うかというと、100年後に80歳くらいの人かな。これがそれまで残っているとしてだけれど。つまり私が今、祖母が書いた日記があれば読みたいように。


3月23日(月)
大学時代に勉強のために訳して書きつけていたノートが出てきたりする。たいていは歴史かカルティニに関するもので、意外なのは、案外上手いこと。まともな文章なはずはないと思っていた。若さを未熟と決めつけていた。


3月22日(日)
膝の上で使っていた愛用の板が見つからず不安定だったのが、美礼が新たに買ってくれて届いた。いい使い心地。パイン材のテーブルの下に濃紺のクッションが付いている。椅子やソファの背に凭れて書き物ができる。


3月21日(土)
横浜からの帰り、土曜日の京急特快は混んでいて空席はない。戸惑っていると、離れた席で外国人の女性が立ち、どうぞと身振りしてくれる。そばにいた連れの男性が手を取ってくれてそこまで移動。お礼を言って座る。


3月20日(金)
この頃、寂しくない。いつから? 以前は、5日間、口をきくことがないと、ふと心許なく感じていたのに。でも一人でいて寂しい人がいるのではないかと気にかかる。あの人も、あの人も、多分一人暮らし。そういう年齢。


3月19日(木)
水俣病が公認されて70年。デジタル朝日で特集を始めていて、午前中、読み耽る。胎児患者として生まれて70歳になる坂本しのぶさんの人生は、全く世間知らずだった私が社会や世界に目を開く上でずっと横にあった。


3月18日(水)
WBCは優勝の期待が高かった日本が準々決勝でベネズエラに負け、決勝ではアメリカが負けて、ベネズエラの初優勝となった。よかった! 今年初め、アメリカが突然ベネズエラを空爆したことと関係付けられないにしても。


3月17日(火)
1969年に人類が初めて月に立ち、以来12人という数を経て、今年9月にアルテミス計画が米国で成功すれば、初めて女性が月面を歩くかもしれない。日本人が加わる可能性は2028年になる。それは生きていて、見たいかな。


3月16日(月)
コピー機に誰もいなくて、ゆっくりコピーを取って振り向いたら行列ができていた。税務署では確定申告の書類提出窓口で二人目だったのですぐに終わり、振り向いたら十人以上並んでいた。今日は蠍座がラッキーな日。


3月15日(日)
数カ月前に神楽坂にオープンしたジョージア料理ビストロ「ajika」に親族4人で行く。琥珀色のワインをあけ、ランチは幾種類かのハチャプリから。11時半の開店と同時に全ての席が埋まる人気ぶりにびっくり。何の人気?


3月14日(土)
61歳の行政書士、百瀬まなみさんは4年間に1261カ所の公共空間のトイレの男女別便器数を数え、女性用が圧倒的に少ないと発表した。それに国土交通省が動かされ、トイレの設置についてガイドラインをまとめた。すごい。


3月13日(金)
ジョージア語オンライン講座の日で画面上で”級友”達に会う。五月女颯先生の指導で小説を訳していて、自分の担当の箇所のジョージア語を読み日本語に訳す。今日は私の分担範囲まで回ってこなくて、ホッとした。


3月12日(木)
翻訳に自分の好みを押しつけてはいけないけれど、でも、というのもある。例えば「より」。原文に比較級があると「より高い」「より易しい」などが多くなる。新聞でも。今日の夕刊に「より負担が重い」。見出しまで。


3月11日(水)
「昨日の雪には驚いたわね」とバスを待つ列で隣の人に言われた。「えっ、何時頃?」「10時頃だったわ」「もう寝た後かしら。気が付かなかった・・」「朝の10時よ」大きな粒の雪だったという。見たかった、春の雪!


3月10日(火)
先月から『波』に、シリ・ハストヴェットが書く夫ポール・オースターへの Memoir の訳が Ghost Stories という題で掲載されている。米国出版は5月らしいので、日本語読者がもう読めるとは勿論、柴田元幸さんのおかげ。


3月9日(月)
掃除や片付けが本当に苦手。北側の部屋のカーテンを変えることにして美礼とネットで選び、サンプルを取り寄せる。今どき式のショッピング。買ってきてくれた PAUL のクロワッサン・サンドイッチが美味しかった。


3月8日(日)
開幕した野球世界一を決めるWBC のテレビ中継が Netflix に独占され、NHK でも民放でも全く見られない。メディアの世界が恐ろしい勢いで変わっていく。自宅で購読してきたNYTimes 日曜版も今月で休刊。


3月7日(土)
横浜ルミネの8階でエレベーターを降りるとカルチャーの入り口で、手前に世界堂がある。早めに着くと文房具や本を見る。今日は古代ローマの遺跡の写真満載の本を買いそうになった。「魔女」のぬり絵も欲しかった。


3月6日(金)
古い本を片付けていて思わぬ方向に逸れる。辻豊さんから信夫韓一郎さんと信夫清三郎さんへ、そして石川県美のサイトにかなり詳しく記されている父・飛鳥哲雄に行きついた。父が20歳頃に描いた『ギター』の絵にも。


3月5日(木)
昨夜は、ゆりかさんと1時間くらい話していたかしら。めずらしく家族の病や身体のことなど。私はほぼ聞く一方でカブスに行きなさいと言われ、近くにあるし私もすっかりその気になりながら、今朝はもう忘れたくなる。


3月4日(水)
新宿クラスのMS さんが事故に遭い欠席状態になったのは、昨11月末。訳も手書きでメールなどしない方なので連絡が途絶え、心配ですと手紙を出しておいた。今日、次男さんから電話でリハビリ中とのこと。一応、よかった!


3月3日(火)
一日中、小雨が降っていた。なぜか一本の木の上のほうの葉だけ鮮やかな黄色に染まり、いま何月? と思ってしまう。これから秋になるわけはないし、緑の前触れ? 美しい。ひっそりと家にいて音楽を聴く環境をよくしたい。


3月2日(月)
マルエツに寄り、昨日忘れたいつものレタスを買って帰ったけれど、歯のクリーニングに勝どきまで行っただけで、こんなに疲れるとは・・7時頃から10時までベッドでぐっすり眠ってしまった。そして起きて、これから。


3月1日(日)
MacBook Air を立ち上げると、鬱蒼とした森が現れる。深さのある素敵な写真。「しつもん!ドラえもん」で日本の森林率が60%だと改めて確認する。私には森の中を歩いた記憶がはるか昔のハイキングにしかないのに。